「『借入金』は何と読みますか?」と訊かれたら、普通ならば「かりいれきん」と答えますよね? しかしながら、会計学を志すのであれば、そのようには読まない世界があることを知っておいて損はないでしょう。
実は、「しゃくにゅうきん」と読む場合があるのです。
借入金と貸付金(かしつけきん)は両方とも「か」で始まって「きん」で終わるので、日常の取引で両方の勘定科目が発生する企業では、両者を明確に区別する目的でそのように読む場合があります。
それと同様に、前渡金(まえわたしきん)を「ぜんときん」と読む場合があります。前受金(まえうけきん)と区別するためです。
私が勤めていた企業では、貸付金はほとんど無かったので「しゃくにゅうきん」とは読みませんでしたが、新入社員の頃に、社内で「ぜんときん」と言っているのを初めて聞いたときは、とてもびっくりしました。