オンライン・ソフトウェアの紹介
〜フリーウェアとシェアウェアで低コストで環境を構築する〜

はじめに
オンライン・ソフトウェアの注意事項

秀丸エディタ (秀まるお氏作, テキスト・エディタ, シェアウェア)
秀丸メール (秀まるお氏作, メール・クライアント, シェアウェア)
秀丸パブリッシャー (秀まるお氏作, 印刷ツール, フリーウェア)
EmEditor Free (江村豊氏作, テキスト・エディタ, フリーウェア)
Crescent Eve (Kashim.com氏作, HTMLエディタ, フリーウェア)
Day Counter-EX (KENT氏作, アクセス・カウンタ, フリーウェア)
csv2htm (KANI氏作, CSV→HTMLコンバータ, フリーウェア)
FFFTP (曽田純氏作, FTPクライアント, フリーウェア)
Lhaplus (Schezo氏作, アーカイバ, フリーウェア)
Tek Unit Converter (井山忠弘氏作, 単位換算, フリーウェア)
avast! 4 Home Edition (ALWIL Software社作, ウイルス対策ソフト, フリーウェア)
Spybot Search & Destroy (Patrick M. Kolla氏作, スパイウェア対策ソフト, フリーウェア)


はじめに

パソコンを初めて買った方は、店頭で売っているソフトウェアの値段の高さに驚くことでしょう。最近は低価格ですぐれたものも増えてきましたが、それでさえ、数本買えば万単位の支出になってしまいます。

そこで目を付けてほしいのが、フリーウェアとシェアウェアなのです。フリーウェアは、その名のとおり、無料のソフトウェアです。シェアウェアは対価を支払う必要がありますが、店頭販売やダウンロード販売の市販ソフトウェアと違って、試用することができます。とりあえず使ってみて、気に入ったら購入すればいいのです。

フリーウェアとシェアウェアは、インターネット上からダウンロードするのが一般的であることから、オンライン・ソフトウェア(OLS)と総称されています。インターネットが普及していなかった時代は、パソコン通信でこのようなソフトウェアを手に入れることができました。また、常時接続が普及する以前は、パソコン雑誌の付録CD-ROMも重要な入手経路でした。

パブリック・ドメイン・ソフトウェア(PDS)をご存じでしょうか? これは、作者が著作権を放棄したソフトウェアで、それゆえ、自由に利用できるものです。この考え方は米国から輸入されましたが、日本の法律では著作権を放棄することができないため、作者が著作権を保持したまま自由利用を認めるフリーウェアという形で広まりました。ですので、PDSは今は死語になっています。

オンライン・ソフトウェアの注意事項

オンライン・ソフトウェアはパソコンを便利に使うために非常に役に立ちますが、使い方によってはパソコンが不調になってしまうことがあります。以下にオンライン・ソフトウェアの中でも、特にフリーウェアについての注意事項を書きます。

あと、コンピュータ・ウイルスにも気を付けなければなりません。その注意点は以下のとおりです。

それでは、現在私が活用しているOLSをご紹介します。


秀丸エディタ (秀まるお氏作, テキスト・エディタ, シェアウェア) 秀まるおのホームページ

テキスト・エディタとは、テキスト・ファイルを編集するソフトウェアで、ワープロ・ソフトよりも編集機能が優れており、動作も高速です。MS-DOS時代からパソコンを使っている方やプログラマにはなじみのあるソフトウェアですが、Windowsではあまり使わない方が多いようです。Windowsのメモ帳もテキスト・エディタの一種ですが、機能面での期待はできません。

秀丸エディタはWindows3.1の時代に誕生しました。私がWindows3.0aを使い始めた頃は、Windows上で動作する優秀なエディタはありませんでした。そこで、エディタを使うときは、Windowsを終了してMS-DOSに戻り、ビレッジセンターVZエディタを起動していました。VZエディタは使い勝手が良かったので、VZエディタのWindows版が発売されるのを首を長くして待っていたのですが、なかなか発売されません。そのとき、秀丸エディタと出会い、VZエディタから乗り換える決心がついたのでした。WZエディタが発売されたのは、それからしばらく経った後でした。しかも、WZエディタはVZエディタのWindows版というよりはむしろ、全く別のエディタと云った方がいいでしょう。

秀丸メール (秀まるお氏作, メール・クライアント, シェアウェア) 秀まるおのホームページ

メール・クライアントは、正式にはメール・ユーザー・エージェントといいますが、電子メール・ソフト、メーラーとも呼ばれます。秀丸メールは、秀丸エディタ相当のメール・エディタを実装しているのが特徴です。また、テキスト表示が初期値なので、HTMLメール・ウィルスにもかかりにくくなっています(HTMLメールと添付ファイルはアイコンで表示されます)。

秀丸パブリッシャー (秀まるお氏作, 印刷ツール, フリーウェア) 秀まるおのホームページ

秀丸パブリッシャーは、秀丸エディタの印刷機能を大幅に拡張するアプリケーションです。秀丸エディタ相当のメール・エディタを実装している秀丸メールでも使用できます。

EmEditor Free (江村豊氏作, テキスト・エディタ, フリーウェア) エムソフトEmEditor

「エディタをあまり使わないので、秀丸エディタをわざわざ買うことはない」と思う方におすすめするのが、EmEditor Freeです。EmEditorシリーズには他に、シェアウェアのEmEditor ProfessionalとEmEditor Standardがあります。

Crescent Eve (Kashim.com氏作, HTMLエディタ, フリーウェア) Kashim.com

HTMLを作成するソフトウェアは、大別して2種類あります。

  1. HTMLエディタ: タグや要素(エレメント)を入力しながらHTMLを作成するソフトウェアです。プログラミング言語と同じ感じでHTMLのソースを直接編集します。Crescent EveやEditHTMLがこれに該当します。また、秀丸エディタにHTML入力支援用マクロを組み込んだ場合も同様です。
  2. Webサイト作成ソフト: ホームページ作成ソフトとも呼ばれます。タグや要素を見ずに、ワープロのように編集を行い、その結果をHTMLとして出力するソフトウェアです。ホームページ・ビルダー等の市販ソフトウェアは、ほとんどがこれに該当します。

ワープロ型は初心者には便利ですが、文法に違反したHTMLを作る可能性が高いです。やはり、エディタ型で簡単なHTMLを作ることから始めたほうが、結局は近道だと思います。Crescent Eveは文法チェックをしてくれるので、大変重宝しています。

Day Counter-EX (KENT氏作, アクセス・カウンタ, フリーウェア) KENT WEB

このWebサイトのTOPページで使用している日計式のアクセス・カウンタで、月間集計と日計集計機能を持っています。以前使っていましたTEXT COUNTERもKENT氏作のものです。

csv2htm (KANI氏作, CSV→HTMLコンバータ, フリーウェア) KANI'S HOMEPAGE

CSVファイルをHTMLに変換するソフトです。公開当初は、Excelで作った表をWebサイトに載せるときに、一旦CSV形式で保存してから、このソフトでHTMLに変換していました。初心者には使いやすいソフトです。なお、現在は、Excelのセルをコピーして秀丸エディタに貼り付けてTSV形式にして、それを秀丸エディタの自作マクロでHTMLに変換しています。

FFFTP (曽田純氏作, FTPクライアント, フリーウェア) Sota's Web Page

このWebサイトを更新するときに使っています。ローカル(PCのハード・ディスク)とホスト(Webサーバ)とのデータのやり取りを簡単に行うことができます。

Lhaplus (Schezo氏作, アーカイバ, フリーウェア) HoeHoe.com

ファイルを圧縮・解凍するソフトです。様々なファイル形式に対応しているだけでなく、Windowsエクスプローラで右クリックして操作することもできます。

Tek Unit Converter (井山忠弘氏作, 単位換算, フリーウェア) Tek Software GalleryUnit Converter (旧バージョンの日本語紹介文)

作者の井山氏は、「Tek Unit Converter は、日常使用するほとんどすべての単位を網羅した単位換算アプリケーションです。特に、実用性を重視しており、色々な単位系での換算を、素早く簡単に行うことができます。」と紹介しています。正にその通りです。Windows 95/98/Me専用ですが、XPでも一応動作します。

なお、為替レートのような換算数が日々変動するものには不向きです。そのようなものはWeb上の換算サイトを利用するのがいいでしょう。

avast! 4 Home Edition (ALWIL Software社作, ウイルス対策ソフト, フリーウェア) ALWIL Softwareavast! 4 Home Edition

ほとんどのウイルス対策ソフトは、一旦購入しても1年ごとに更新料を払わなければなりません。月額払いのものもありますが、年間では数千円になります。また、1台ごとにライセンスが必要ですので、デスクトップとノートパソコンを持っていれば、2倍のお金がかかります。

avast!はチェコ製のウイルス対策ソフトで、個人での非営利使用ならば無料であることが何よりの特徴です。日本語のサイトもあります。60日以内に登録し、以後は1年ごとに登録更新をすれば、無料で利用できます。登録に必要な情報は、氏名、メール・アドレス(フリー・メールも可)、国籍だけで、他は入力しなくても大丈夫です。登録画面は始めは英語ですが、登録言語を日本語にすると、ページが全て日本語になります。

ウイルス対策ソフトは設定が難しい場合もありますので、初心者はソースネクストの「ウイルスセキュリティZERO」を使うといいでしょう。有料ソフトですが、更新料がかからないのが魅力です。

Spybot Search & Destroy (Patrick M. Kolla氏作, スパイウェア対策ソフト, フリーウェア) グローバルWebサイト

個人での非営利使用ならば無料のスパイウェア対策ソフトです。日本語のWebサイトはありませんが、ソフトそのものは日本語に対応しています。企業や組織などの場合は、キヤノンシステムソリューションズから有償版を購入する必要があります。

市販のソフトウェアは、ウイルス対策とスパイウェア対策などをひとまとめにして「総合セキュリティ・ソフト」として販売されていますが、OLSにそこまで望むのは欲張りでしょう。単機能のソフトウェアを組み合わせて使うのも、低コストで環境を構築するためには不可欠なことです。

今後も、どんどん紹介していきます。くれぐれもご使用は自己責任で。



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Created Date: 2006-11-03; Last Modified: 2007-05-06.